- 園ブログ
命を繋ぐために!

私たちの保育園では、全職員が安全に関する様々な研修を受講し、学びを深めています。
今回は、消防署まで救急救命の講習を受けに行ってきました。
救命救急士さんの話によると、大津市では年間約2万件の救急車要請があり、それをたった10台の救急車で対応しているとのことです。そのため救急車の到着までに10分~15分ぐらいかかってしまうとのこと、その間に適切な処置を行うことが何より大事とのことでした。
また、大人と違って子どもが心停止になるのは、交通事故・窒息・溺れるなどの不慮の事故が原因となる場合が殆どで、これらは周りにいる大人の目で予防ができるという話には、危機管理をしっかり行うことの大切さを改めて痛感しました。
その後
・救命救急処置の仕方(成人・子ども・乳児の場合)胸骨圧迫・人工呼吸
・窒息の場合の処置 背部叩打法
・止血方法
・エピペンの使い方
・AEDの使い方
を、教えていただきました。
更に、
・乳児 午睡中に呼吸が止まった場合
・幼児 玩具を誤嚥した場合
・幼児 アナフィラキシーショックを起こした場合
を想定し、職員で救命救急のシュミレーションを行いました。
乳児さんに、胸骨圧迫をしているところです。
2本の指で押すか、もしくは両手でわきの下を持ち上げ、両親指で押さえてもいいそうです。

誤嚥があった場合の背部叩打法。乳児と子どもでは、やり方が違います。
乳児は、腕にのせ顎を支えて(角度をつけて)背中を叩きます。
子どもは、肩甲骨の間を手の付け根で、上に突き上げるように叩きます。


更に、子どもの人形を使った胸骨圧迫、片手で胸の3分の1が沈むくらい、真上から押します。
大人に比べて子どもは、体内に残っている酸素量が少ないため、人工呼吸もした方がいいそうです。

次に、AEDを使っての心肺蘇生。慌てず、ナビに従って操作をします。

そして、アナフィラキシーショックを起こした場合のエピペン投与。5秒刺して抜き、軽くもみます。

年に1度の研修ですが、再確認をする良い機会となりました。
これからの季節は、熱中症や水難事故などのリスクも高まるため、より一層の注意が必要です。
今後も定期的に研修内容を振り返り、あってはならないことですが、万が一の時にも迅速かつ適切な対応ができるよう、努めていきたいと思います。