- 園ブログ
「全然、芽出てこうへん💦」~待てど暮らせど~【4歳児 そらチーム】

「もっとおいしい物、植えてみませんか?」
夏野菜を植えた5月下旬。
トマト・パプリカ・きゅうり・枝豆の他に、もう1種類!というつもりで、保育者から提起をしたところ、みんなで相談して返ってきた答えは・・・何と!
3歳児クラスの時のグループ名でもあった❝納豆❞
「そうきたか(笑)」と思いつつ、「何でも経験、やってみよう!」と、納豆を植える事に決定。
数粒ずつすくって土に植え、保育室からよく見えるテラスに鉢を置く事に。
水やりをしながら「納豆ごはんにして食べよう~!」「(給食で食べた)納豆のやつ(和え物)がいいなぁ」等、おいしくいただくことに期待を持ちながら育ててきました。
生活の節目ごとや、朝夕のひととき等・・・植えた納豆の様子を見守るそらさん。
7月に入ってプールが始まり、同じ頃に植えた野菜は芽が出てぐんぐん育ち、大きな実を付け、クッキングをしたり、給食室で調理をしてもらったりしておいしくいただいたのですが、肝心の納豆はというと・・・
待てど暮らせど変化ナシ。
「全然、芽出てこうへん💦」と、にらめっこが続いたある日、❝何で芽が出ないんだろう?❞と、子どもたちと一緒に考える場を持つことに。
「納豆おいしいから、誰か食べはった・・・」
「前、虫いたから食べはったんちゃう?お腹すいてたんかなぁ・・・」
「お水いっぱいあげたから、腐ったんかなぁ」という中で
「納豆もうならへんのちゃう?だって、芽全然出えへんし💧」という意見が。
そこで、図書館で借りてきた『しょうたとなっとう』(ポプラ社)を、みんなで見てみることにしました。

納豆嫌いなしょうたくんが、おじいちゃんに誘われ、60年も前から大事にしている青大豆の豆を畑で育て、

わらづとを使って、納豆を作っていくお話です。

豆から納豆へと変わっていく様子を、真剣に見つめるそらさん。
植えるだけでは、ならない物もあるんだね・・・
でも、絵本に出てきた、しょうたくんがおいしそうに納豆ご飯を食べているところは、やっぱりとても魅力的に見えたようで・・・
「これ食べたかったなぁ・・・」
Aちゃんがつぶやいたひと言に、「私も」「僕も」という声。
そこで、給食の先生に事情を説明し、おいしい納豆が食べたい!と、お願いをしました。
「ふんふん、なるほど。よし!任せておいて!」
という事で、今日のおやつは・・・じゃ~ん!『納豆おやき』!
給食の先生手作りの、新メニューです。
まずは、くんくんにおいをかいで確認。「あっ、納豆のにおいがする!」

パクっと食べてみて・・・「おいしー!」


でも・・・本当はちょっと違うんだよなぁ💧
担任が「みんなは、どんな納豆が食べたかったの?」と聞いてみると
「こ~んな風に伸びるやつ!」

絵本のしょうたくんが食べていた、普通の納豆ご飯が食べたかったんだよね。
そこで、再度給食室へ直談判。
「今日のお焼きもおいしかったけど、納豆ご飯が食べたいです!」

「わかった、わかった。でも、もう12月まで献立が決まっているから1月になってからね」と、約束をしてもらったのでした。
「やった~!」
こうして5月から始まった、そらチームさんの納豆物語は、まだまだ続くのでした・・・
【そらチームさんに貼ってある『納豆ができるまで』】
