石山くじら保育園 社会福祉法人くじら石山くじら保育園

私たち一人ひとりができることって・・・

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私たち一人ひとりができることって・・・

私たち一人ひとりができることって・・・

 「今から78年前、みんなのお母さんのお母さんや、そのまたお母さんが子どもだった頃、みんなが住んでいる日本で本当にあった話です」

そう子どもたちに声をかけ、『8月6日のこと』の絵本を読み始めました。

普段絵本を読んだり、話をしたりする時のような楽しい雰囲気ではなく、一人ひとりの顔を見ながら語りかけるように読み進めていく中で、いつもとの違いを感じながら、耳を傾ける子どもたちでした。

『お母さんのお兄さん、つまり私のおじさんは兵隊さんでした』

『広島の原爆ドームの近くの軍で、衛兵をしていたそうです』

中盤、原爆の話になり・・・

『セミも魚も鳥も、そして人はみんな死にました』

『あまりにも変わりはてた町に、お母さんは震えました』

『大好きだったお兄さんは、一瞬でいなくなってしまったのです』

お母さんは、どんな気持ちだったでしょう・・・?

 

翌日は『まちんと』、その翌日には『へいわってすてきだね』

戦争を知らない子どもたちに、小学校の男の子が書いた、純粋で素直で力強い願いや誓い、命の尊さ・平和の重さを伝える場を設けました。

4歳児にとって、平和について話をすることは難しすぎたかなぁ・・・? と思ったのですが。

他の国では、同じ年齢の子どもたちの尊い命が犠牲になっている話を、ニュースや新聞で目にする中、難しいながらも、「平和って何かな? 平和のために私たちができることって何かな?」と、考えるきっかけになれば・・・との願いを込めて。

 

ある日の給食の時間、いつもたわいない話をしながら一緒に食べているAちゃんより

「Aちゃんのママ、戦争は悲しい事、皆が悲しい気持ちになっちゃうって言ってた」

「だからAちゃん、皆が悲しい気持ちになる戦争って嫌だなぁ」

再度、一緒に絵本を見ていたBちゃんより

「絵本に出てくるお兄ちゃんたちは、皆笑ってる。Bちゃんは、お友だちといっぱい遊んだり面白いことしたら笑う。笑ったらこれになる。

(『へいわってすてきだね』の絵本の虹がかかっている所を指さす)

家で、ウクライナ情勢について話をされたことのあるCちゃんより

「戦争って怖い。Cちゃん怖かった。だって、いっぱい死んじゃうし。」

「怖いのは嫌だ。笑ってる方がいい。皆ニコニコの楽しい気持ちになると、Cちゃんも嬉しい気持ちになる。」等、それぞれが思ったことを話してくれました。

 

どうか、子どもたちの生きる未来が、笑顔で溢れますように・・・

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