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「汚れるって楽しい!」Aちゃんの呟き~4歳児の姿が5歳児さんへと繋がっていく~

保育室のベランダ越しに見える、青々とした木々が立ち並んだ『伽藍山』
標高239m。『伽藍山』のふもとには、かの有名な石山寺があります。
現在4歳児クラスのそらチームさんは、昨年度から少しずつ距離をのばし、頂上までの往復を何度も楽しんできました。
実はこの伽藍山、きちんと舗装された登山道もあるのですが、別ルートの、全く舗装されていない獣道は、かなりの急斜面です。子どもたちは、急斜面の獣道が大好きなんですよね。でも立って降りるのはちょっと怖い…そんな時は急斜面を滑り台に見立てて、座りながら滑るように進む、通称 ❝おしり滑り❞ をしながら降りて来ます。
山登りをした日は、手やズボンが ❝楽しんできましたー!❞ の勲章で、泥だらけになることも!!
「汚れたし、後でお着替えしよーっと!」と頼もしい一言の、そらチームさんです。
山登りに汚れはつきものですからね。
そんなそらチームさん。今年度からは、 ❝足腰を鍛える❞ というねらいを持って、月に数回、5歳児のくじらチームさんと一緒に山登りをしています。帰りは「獣道がいい!」というリクエストも多く、汚れることを全く気にせず「キャーキャー!」と歓声をあげながら、おしり滑りを楽しんでいます。ところが、そんな4歳児とは対照的に、何が何でも歩いて降ります…と草木にしがみつきながら、必死に立ったまま降りようとする5歳児。
道中くねくね曲がるところでは、足にグッと力を入れて慎重に進みますが…踏ん張りきれずに、どしん!と尻もちをついてしまう事も。
「大丈夫?」と友だちや保育者に声をかけられると、汚れたズボン・手をパッパッとはたきながら、ちょっぴり悲しそうな表情…💧
するとその横を「滑るの楽しいで~!」と言いながら、満面の笑顔の4歳児が滑り降りて行くのでした。
このような出来事が何度か続いた6月のある日、獣道を降りる際、先頭にやってきた5歳児のAちゃん。
「滑って降りてみようかな…」と一言つぶやくと…おしり滑りの始まり始まり。
その姿を見て「僕も」「私も」と、何人もがつながっていったのです。

そんなみんなの顔には、汚れた時の悲しい表情はどこにもなく、それどころか「汚れるって楽しい~!」という声も。
ついには「あそこ、おしり滑りできるんちゃう?!」と友だちを誘い、何人もつながってのおしり滑りへと発展していきました。

みんなが降りてきた所で、どんな汚れ具合かを見せ合いっこ。

❝伽藍山登り、みんなで楽しんできましたー!!❞ の勲章が光り輝いていました。

天候が良かったら、今月の保育参観で、子どもたちが楽しんでいる伽藍山登りを、ぜひお家の方にも楽しんでいただければ…と思っています。
そして…保護者の皆様、いつもお洗濯、本当にありがとうございます♡